世界EVウォッチ #053|フォルクスワーゲン傘下の中国電池大手Gotionが、固体電池(SSB)の開発で大きな進展を発表
⚡世界EVウォッチ #053|2026/09/30
フォルクスワーゲン傘下の中国電池大手Gotionが、固体電池(SSB)の開発で大きな進展を発表。目標は150ドル/kWh、エネルギー密度400Wh/kgという次世代水準で、安全性試験でも優秀な成績を収めたという。
現在の最先端リチウムイオン電池は300Wh/kg前後が主流。Gotionが掲げる400Wh/kgは、航続距離を大幅に伸ばしつつ、バッテリーサイズ・重量を削減できる可能性を示唆。150ドル/kWhは2030年のコスト目標としても現実的な水準で、市場の期待値に近い。安全性試験で「煙や炎が出ない」という報告は、固体電池の懸念事項だった熱暴走リスク軽減を示唆している。
固体電池は次世代EV競争の最重要テーマ。トヨタ・Samsung も開発を進めており、市場化は2026〜2030年が想定される。VWがGotion(2020年出資)という中国勢に注力する背景には、中国のバッテリー産業の技術速度と低コスト力がある。BYD・CATLとのシェア競争が激化する中、VWは供給の多元化と最新技術へのアクセスを模索している。中国政府も新世代電池開発を戦略的に支援しており、ここでも米国との技術覇権構図が反映されている。
★★★★☆
固体電池は「ゲームチェンジャー」として注目されて久しいが、実際の量産化にはまだ距離がある。Gotionの発表は技術動向の一指標として興味深いものの、市場投入時期や量産コスト削減の見通しまでは不透明。それでも欧米の大手自動車メーカーが中国電池企業との協業を強化する動きは、グローバルサプライチェーンの急速な再編を物語っている。
📰 出典:CarNewsChina
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